碧井 ゆき の物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。twitter.com/snowycrow2blue https://note.mu/snowycrow2blue

彩夏夜160508

どうして私はこんなにも武端の子どもが見たいのだろう。

諦める理由にしたいのだろうか。

それとも、武端がいちばん大切だからだろうか。

山場は覚悟ができているから、一緒に墓場に入ってもいいのだ。

一緒にゴミ箱に入っても。

それは、私のことも山場のこともないがしろにしているというわけではなく、この数年でリサイクルすれば売れたかもしれない大量のゴミを捨ててきたことで中にあったものが研ぎ磨かれ光り出した結果なのだ。

武端は息子のようなものだと思う。

私と山場の、遺志と言っても差し支えのない意志を継いだ息子。

一緒の時間を持ってみたいとは思うのだが、遠回りしてきてほしいのだ。

いつかまた会えるという約束があればいい。

 

 

※『彩夏夜』のシリーズは実験的小説です。掲載後に書き換えたり、時制が合わなかったりもすると思います。時系列とも限りません。お読みになる方も表現を変えたり並べ替えたりすることを楽しんでもらえたら、と思います。