碧井 ゆき の物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。twitter.com/snowycrow2blue https://note.mu/snowycrow2blue

彩夏夜160514

若いころの経験がものを言っている。

あのことがなければ、こんなやり方は選んでいなかった。

自然にありえない方法で卵を取り出すことなど、千奈美には考えられなかった。

刻生の子どもは欲しいが刻生も同じような考えだ。

これは自然淘汰の波に流されるというよりは、不自然なことを起こしてはいけないというブレーキなのだと思う。

消せるボールペンは使えないままだ。

起こり得るものは仕方がない。

受け入れられることを受け入れるのが私にできることだ。

確かにつらくはなってきているけれど、もう少しがんばりたいのだ。

櫂子の顔が浮かんですぐに消える。

私には私のやり方がある。

櫂子に若いころの経験があればもっと楽だったのかもしれない。

でも、今苦しいのはどちらかわからない。