碧井 ゆき の物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。twitter.com/snowycrow2blue https://note.mu/snowycrow2blue

彩夏夜160514-02

モテモテで楽しさだけの時期もあった。

どうしてああいう時は、男が集まってくるのだろう。

かわいくて、寄る人寄る人に触られる犬。

嬉しいけれどずっとはもたないのだ。

撫でられすぎて死ぬ子犬だっているのだ。

ここまで考えて、千奈美は怖くなる。

千奈美を撫で回す10本の手。

千奈美は小さくなっている。

ごはんを食べさせられないでかわいがられ続けているようなものだ。

息が切れる。痩せていく。瀕死の吐息になる。

また今夜もうなされる。