碧井 ゆき の物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。twitter.com/snowycrow2blue https://note.mu/snowycrow2blue

彩夏夜160588

私の何がまちがっているというのだろう。

六年も体外受精をして授からなかったのに同じことを続けるべきだったと言うのか。

肉体的に強い負荷が掛かると、山場とこれから共にいられるのかどうかが不安になり訝しんだ。

山場は協力的だった。

通院が重なり、腹部が腫れ痛み、精神的に不安定が続いて八つ当たりをしても受け止めてくれた。

だが、二人のためにしていることなのに、こちらが迷惑を掛けていると思うほどに追い詰められる。

和志の父親が誰だろうと構わないではないか。

私の胎内で育ち生まれ出たことは間違いないのだから。

山場は私から生まれ出た子を自分の子として育てたいのだ。

武端は山場とは容貌こそ違うがものの考え方や指向がかなり近い。