碧井 ゆき の物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。twitter.com/snowycrow2blue https://note.mu/snowycrow2blue

彩夏夜160607

正解とまちがいの差はどこにあるのだろう。

由芽奈はだんだん芹沢に似てきた。

刻生の手順がなければああはならなかった。

帰省した翌週、千奈美は映画を見に行ったショッピングモールで偶然芹沢に会った。

紙谷橋たちと宿泊先とその前に食事をするアルコールの出る店以外で顔を合わせたのは、川原でバーベキューをした一度きりだ。

たまには日の光の下で、ということになったのだが不釣り合いに健全で、ぎくしゃくした空気が抜け切らなかった。

吹き抜けからの昼間の光で見る一人の芹沢は違和感がなかった。

K-1で鍛えた五人の中では小柄なほうの体からは、不快でない汗のにおいが届きそうだった。

千奈美のほうからごく自然に手を挙げて、声を掛けた。

二人でバニラのソフトクリームを買って、フロアの中央にクッションのきいたスツールが並べられた休憩スペースで食べた。

いつも夜は愚痴を聞いてもらっているので、ほとんど知らないK-1について芹沢に質問ばかりする。