碧井 ゆきの物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。

ロンサムカフェ -17-

社員食堂では中華丼を食べた。

週に一回は出てくるメニューで、味が気に入っていて楽しみにしている。

あんの具は、白菜、にんじん、しいたけ、豚肉、かまぼこだ。

透明の塩味のあんがごはんにからんでおいしい。

全部平らげる。

社員食堂で出されるお茶はほうじ茶だ。

猫舌なので、冷めるのを待ち、食後に飲む。

同僚とおしゃべりしているうちに気分が悪くなってきた。

胃の上あたりがムカムカして、軽い吐き気までする。

 

仕事に差し支えるほどではない。

職場に戻り、コーヒーを今度は自分のマグカップに注ぐ。

ダイエットに気を配っているから、砂糖は入れない。

香りで気分がしゃんとする。

 

この日は帰るまでにコーヒーを5杯飲んだ。

赤ちゃんがほしいのにコーヒーはよくないと思うが、飲まないと気分が悪くてしようがなかった。