これから g
ときどき、不安になる。
清星と始まったときは、代わりに過ぎないのだからと、考えが浅かった。
今にして思えばなのだけれど。
知世子さんの体が良くなれば、終わってしまうのだろうか。
治療の甲斐がなく亡くなってしまったら、清星は瑠璃とずっと今までのような関係を保つのだろうか。
その時はその時で、ふっと留めていたものが切れて、瑠璃から離れていくのだろうか。
それは嫌だった。
清星には、会いたいときに会える存在でいて欲しかった。
清星には瑠璃は代わりでも、瑠璃には清星は代わりではないのだ。
ずっとこのままでいてほしいと思った。
知世子さんにもこのままでいてほしい。
治るでも、亡くなるでもなく、変わらずにいてほしい。
清星と知世子さんの関係が、知世子さんの病状に関係がないかもしれないのに、そんなことを考えてしまう。
今のままで平均余命を果たせるなど考えにくいのに。
どちらかというと、亡くなる可能性のほうが高いのだ。
清星がすっぽりと手に入る瞬間を思い喜びに打ち震え、また、清星が変質して瑠璃のもとを去っていく恐怖に怯える。