碧井 ゆきの物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。

ロンサムカフェ -15-

翌日の朝、いつものようにハムサンドをつくろうとスライスされたパンにマーガリンを塗り、パックからハムを取り出すのに接着面をべりべりとはがしたら、気分が悪くなった。

いつもは食欲が出るボンレスハムのにおいに吐き気がした。

冷蔵庫を開けて、ほかにはさむ気になれる具材がないか探す。

スライスチーズは大丈夫そうだ。

一枚全部は食べられなさそうで、二つに折って半分だけ透明のペラペラしたシートからはがして、マーガリンを塗ったパンにのせる。

パンのあと半分のほうにはイチゴジャムを塗った。

れいみはマーガリンを塗った上にイチゴジャムを重ねて塗ったサンドイッチがわりと好きだ。