碧井 ゆきの物語

こんにちは。碧井ゆきと申します。ここにはわたしが書いた小説をのせています。

ロンサムカフェ -21-

謙人とこれ以上会うのは帆波に悪い気がした。

妊娠するためだけに会っていても、話はするし、だんだん相手のことを知っていく。

ただしゃべるのも楽しくなっていく。

その時間はないのだ。

謙人と帆波の会話の時間を奪っているようでそれは嫌だった。

謙人あっての帆波で、帆波とつき合っている謙人がいいのだ。

 

これでもう会わなくいいと思った。

気が楽になった。